生理痛がひどくて動けない
気持ちの落ち込みがひどくて鬱っぽくなる
体の冷えやむくみなどが気になる
等々、
普段どんなに元気でも、
生理の時期は身体的にも精神的にも調子が乱れてしまう
…そんな女性も多いですよね。
人によっては
仕事や日常生活に支障をきたす程の
PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)、
その他婦人科系疾患を抱えていたりと
悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
生理は働く女性にとって
うまく付き合わなければいけないもののひとつ。
年齢や健康状態、妊娠・出産の経験の有無等によっても
症状にはかなり個人差があるようで、
異性間だけでなく、女性同士でも十分に生理のつらさを理解・共有できないこともめずらしくありません。
それに生理のことってなんとなく人に話しにくくないですか?
こんなこと書いてますが、
私もリアルではほとんど話しません💦
今回は
公務員の生理休暇についてお話したいと思います!
(参考)
生理の症状は重め。主な症状は発熱・頭痛・激しい腹痛など。
イライラや焦燥感など精神症状も強く出ます(もともと精神疾患で病院にかかっており、PMS・PMDDの診断は受けていません)。持病の関係で抗不安薬や抗うつ剤を服用。
生理諸症状の改善と子宮内膜症など婦人科疾患軽減のために低用量ピルも服用中。
生理休暇について
生理休暇は労働基準法(第68条)で認められている制度です。
ただ、生理だからと言って無条件に取得できるものではなく、
あくまでも
「生理日の就業が著しく困難な場合に限り取得できる休暇」で、
本人からの申請によってはじめて使えるものです。
雇用側は生理休暇の請求を拒否することはできないことになっています。
労働基準法第68条 e-Gov法令検索 ▼
ただ、公務員の場合は労働基準法の適用外。
その代わり、国家公務員の場合は人事院規則10-7、地方公務員の場合は各自治体の条例に生理休暇についての規定があります。
公務員の場合も生理休暇の取得は可能なので安心してください!
生理休暇制度の実情ついて
使えるなら使いたいけど…
どの程度で使っていいかわからないし、
そもそも申請するの恥ずかしいな…
生理休暇の名前は聞いたことがある一方で、
実際に使ったことはないという人も多いようです。
制度自体は労働基準法の制定時には盛り込まれていたそうですが、
企業が制度を採択し始めたのはまだまだ最近のこと。
普及率も令和2年3月末時点で3.3%と極めて低い現状。
女性労働者がいる事業所のうち、平成 31 年4月1日から令和2年3月 31 日までの間
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r02/07.pdf
に生理休暇の請求者がいた事業所の割合は 3.3%(平成 27 年度 2.2%)であった。
女性労働者のうち、生理休暇を請求した者の割合は 0.9%(同 0.9%)であった(付属
統計表第 16 表)。
私は年齢を重ねるごとに生理痛や精神症状がひどくなったタイプで、
鎮痛剤の服用や医療機関を受診したりと対処しています。
当時は、他の疾患の通院等で有給休暇を使わないといけないことも多かったので、
有休でカバーできない場合に生理休暇を取得したこともあります。
取得して感じたメリットは、
本当にきついときに無理をしなくていいこと
有休と別枠なので他の疾患で通院等があり有休を使えない(残日数がない)ときでも使えること
一方で、
デメリットとも言える利用してみての印象は「請求しにくい」でした。
理由はおもに2点です。
①生理休暇という名称
②請求先が男性である場合が多い
①「生理休暇」という名称
自分から請求してはじめて使えるという性質上、
「私は!いま生理です!きついです!」とわざわざ自己申告するようなもの。
別に生物の仕様として仕方のない現象なので
恥ずかしがる必要はないのですが
…やっぱり恥ずかしいですよね。
取得の条件と目的を明確にして不正に取得されることを防ぐためかもしれませんが、
もう少し違う名前だったらいいのになと思いました。
口頭でも説明しないといけない上に、
出勤簿にも生理で~と書かないといけなかったのは
プライバシーへの配慮が少し足りない気さえします…。
②請求先が男性である場合が多い
これはもう職場環境なので仕方ないです。
たとえば、私が以前いた職場は8,9割が男性職員という環境。
必然的に上司や同僚も男性が多くなります。
①でもお話ししましたが、
自己申告制なので取得したい場合は、
相手が男性であろうと女性であろうと直接申し出なければいけませんでした。
特に男性上司の場合は本当に恥ずかしかったです。
なんて心無い言葉をかけられたこともあります。
男女関係なく、こういう思いやりのないことを平気で言う人もいます。
正直、
申請を受ける男性側も少し気まずかったりしませんか?
男性に限ったことでもなく、
生理の症状は同じ女性でも個人差があるので、
特にデバフを受けない女性からの言葉や視線が余計に刺さることも。
理解や配慮の足りない人、理解はあるけど共感はできない人、
そもそも共感もしないし配慮もできない人。
性別問わずいろんな人がいます。
傷つくかもしれませんが、
気にしないようにしましょう。
「生理休暇 ずるい🔎」について
生理休暇で検索したら「生理休暇 ずるい」って出てきた…つらい
はたして、
生理で仕事を休むことは「ずるい」のでしょうか?
取れない人/取らない人から見れば、
自己申告さえすれば好きなタイミングで休めていいね=ずるいなのかもしれません。
通常の病気で傷病休暇を取得する場合、
受診の際の領収書などを休暇取得の証拠として提出しなければいけないことがあります。
一方で、
生理休暇は当然ながら実際に症状を確認されることもなければ、申請を拒否することもできないので、言ったもの勝ちのように見えます。
「別に病気でもないのに休むなんて」「それなら有休使え」という意見もごもっともです。
会社によっては生理休暇日において、
給与支給の有無の問題もあるので余計に気になる部分ですよね。
「体調管理不足だ!」なんて意見も散見されますが、
正直どうしようもないです。スミマセン…。
個人差がありますが、
生理周期や症状の有無を完全にコントロールすることは不可能。
日頃からできる対策にも限界があります。
実際、低用量ピルを服用することで軽減はしましたが、それでも症状は出てしまいます。
結局は「生理休暇」という名前に引っ張られている部分もありそう!
生理は男性にはないし、
女性だけに設けられた休暇制度となれば
その時点で不公平感は生まれますよね。
名前と趣旨を変えて、性別問わず病気療養のための休暇を作るか、そもそも付与される有給日数を増やすとか、そういう方法なら現状の不公平感はなくなるかも…。
必要に応じて使える制度を適切に利用することはずるいことではないので、
安心して利用してほしいです!
利用する人が増えれば、もっと利用しやすくなるはずです。
まとめ
このような感じで、現状では使いやすい制度とは言いにくいです。
きちんと根拠があって、制度として定められているものなので、職場でのパフォーマンスの維持や自分の体を守るためにも必要に応じて利用していいと思います!
ただ勘違いしてはいけない点は
生理休暇は、女性にとっても男性にとっても、特権ではないということ。
生理の症状は表面上見えない部分も多いです。
そのため、症状にも個人差があることが理解されにくかったり、
・女性は生理ですと自己申告して、
ちょっと恥ずかしい思いさえすれば無条件で毎月休めていいね
・あの人は症状やつらさを大げさにアピールしているだけだ
という誤解も生まれやすいんだと思います。
なにより、
仕事や日常生活に支障があるほど生理の症状が重い場合は、
病気が隠れている可能性もあるので
早めの受診をおすすめします(私はそれで気づけました!)。
いまは漢方薬や低用量ピル、メンタル症状にも必要に応じて抗うつ剤等
自分でできる対策もいろいろなものが出てきています。
低用量ピルを利用していますが個人的にはずいぶん効果を実感しています。
正しい利用と正しい理解で
自分の心と体を大切にしながら働ける社会になるといいですね!
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・平日忙しくて受診できない
・婦人科に行くのは緊張する
そんな方にはこちらもオススメです(^^♪
「生理くらいで休んでいたらダメ」とか
「女性は有休減らさなくていいから楽でいいね」
「私は生理なんかで休んだことない」