みなさん、こんばんは!にむです。
ドラマ『 フェルマーの料理 』第9話終了。
来週の最終回を残すのみとなりました。
第8話では海の不在を引き金に、
「孤高」へと踏み出した岳の変化が描かれました。
さらに、
第9話の予告では、
「もう(岳とは)やっていけない」
「俺たちは(Kから)出ていく」
今まで岳が築いてきた仲間たちとの絆にほころびが。
海からは
「店とみんなを頼む」と言われていた岳ですが、
その約束を果たすことはできるのか。
なにより、
海はまた私たちの前に戻ってくるのか…。
ドラマ版『フェルマーの料理』
物語もいよいよクライマックスです!
本日もどうぞ最後までお付き合いくださいませ ――
第9話 あらすじ
続く海の不在。
岳(高橋文哉さん)が
海(志尊 淳さん)から「K」を引き継いで1年。
料理長として・経営者として
数々の課題に追われ、
「孤高」への道を
まさにひとり歩み出した岳。
岳は料理の真理に迫るべく、
一切の妥協を許さないシェフになった。
岳に「見えている」ものが、
仲間たちには「見えてない」
これが、
岳と「K」のスタッフたちとの溝を深めていくことに。
蘭菜(小芝風花さん)たちをはじめ、
「K」の仲間は、
変わってしまった岳に心身ともに疲弊気味。
海の不在への不安に加えて、
岳への不満や不信感が募っていく厨房内。
パーティコンペの時の緊張感を超え、
これまでで一番ギスギスした雰囲気に。
ついには
しびれを切らした仲間たちが「K」を去る。
岳は
必死に築いてきた仲間たちとのつながりを守れるのか。
第9話 感想 (※ネタバレ注意)
まずは、
岳と海が久しぶりに再会できてよかった!!!
最終回でもう一波乱ありそうですが、
ひとまず再会は果たせました…!
「孤高」がもたらす成長と代償
海が去った「K」を引き継いだ岳。
料理長としての責任
経営者としての責任
それぞれに追われ、
駆り立てられるように「孤高」の道へ。
弱冠19歳にして、
あの朝倉海から店を受け継ぎ、
名店「K」を切り盛りする手腕
なにより
岳が生み出す料理が認められ、
成功をおさめているように見えました。
ただ、
感覚的・抽象的・独創的な方向性に突っ走っていく岳に
「K」のメンバーは戸惑いを隠せません。
岳には “見える”
みんなには “見えない”
この溝はどんどん深まり、
メンバーは岳への不満や不信感を募らせていました。
そして、
我慢の限界に達した蘭菜が離脱。
蘭菜の離脱後も営業は続きます。
そこに
岳と「K」のスタッフを決定的に分断してしまう夜が。
アレルギーのあるお客様対応をきっかけに、
すべてのお客様への料理を変更する
と言い出した岳。
必要な食材も厨房には在庫がありません。
それどころか、
レシピもなく、
その場で今から岳が考える。
メイン料理が完成したら、
そこから逆算して前菜などのレシピも考える。
完璧を追求して、
すべて自分がやる と。
これにはみんなも「…は?」でした。
うまく場を取り持とうとする布袋。
彼の懐の広さというか、
身近で海を見てきた経験と、
布袋自身の挫折の経験を踏まえて、
岳に同じ轍を踏ませまいと
尽力する姿にグッときました。兄貴ィ…!
その努力もむなしく、
岳のワンマンプレーについていけなくなったスタッフたちは、
「K」を去っていきます。
その一方で、
自分の“計算式”が成立しなかった
(≒今回の事態に陥った)ことに、
岳自身も戸惑いを隠せません。
「思い描いていた結果と違う」
「みんなが(自分のように)挫折なんか経験しなくていいように」
「圧倒的に強くなって店もみんなも守りたかった」
「それをみんなに言葉で伝えないから(こんな結果に)」
ズバッと伝えた寧々さんの優しさと、
いろいろな感情が合わさった表情が印象的でした。
海が立ち上げ、育ててきた「K」
岳が引継ぎ、壊れてゆく「K」
「この店の信用は地に落ちるでしょう」と呟き、
このようになるまで見届けた彼女の気持ちを思うと
本当に胸が痛くなりました。
料理は、好きか?
その夜がきっかけで、
岳は仲間を失いました。
おそらく「K」の看板にも大きな傷。
今後の経営も危ぶまれる大ピンチ。
寧々さんも去ってしまった今、
海と暮らした部屋は
余計に無機質で広すぎる感じ。寂しさマシマシ。
そんな独り佇む岳のスマホを震わせたのは、魚見さん。
第8話で、オーストラリアへ旅立った彼女ですが、
早々に岳に連絡をくれました。
オーストラリアに行った後も、
慣れない環境ながらひとりでがんばっていると近況報告。
亜由ちゃんがクリスマスに贈ったサボテンの様子。
私も気になっていたのですが、
岳…やっぱり枯らしてました。
ただ、
予想と違ったのは
忙しさで放置して枯らした
ではなく、
大事に育てようとして水をやりすぎた
だったのが救い…!
これまでも
大事な局面で岳を励まし背中を押してくれた魚見さん。
今回も彼女のひとことが岳へのヒントになりました。
「大事にしようとして、やりすぎたんだな」
このひとことは岳の気づきになった様子でしたよね。
亜由ちゃんとの電話の最中に着信。
なんと、岳パパが事故に遭ったとのこと。
急いで駆けつける岳。
地元に帰るときは髪を下ろしていて
少し臨戦態勢が解けている感じがしてわずかな安心感。
幸い、
岳パパのケガも軽症だったので一安心でしたね!
自分がこれまでやってきたことや現状を素直に打ち明ける岳
やっと
自分の気持ちを言葉にして人に伝えることができました
叱るでもなく、同情するでもなく、
黙って岳を抱きしめる岳パパ。
ふだんドラマで泣くことなんてほとんどありませんが、
このシーンは涙が出ました。。。
海に託された
「K」を みんなを
ただ守りたい一心で
「圧倒的な力(≒実力)」突っ張って突っ走っていた岳
たしかにそれも“強さ”ですが、
岳が秘めた“強さ”はまた別のもの。
自分の“好き!”をエネルギーに変え、
周りを巻き込んでいく力こそ岳の強さだと岳パパは説きます。
無理して
「誰か」「何か」になろうとしなくていいんだぞ、と。
自分らしさ≒強さになることを気づかせてくれた岳パパ。
第8話で、
岳は「孤高」に向けてふたりと距離を置こうとしましたが
暗闇に嵌まった岳にとっての一筋の光になりました。
料理に対しての「好き」「楽しい」を取り戻す手掛かりを得て、
岳は気持ちを新たに進みだします。
こんな味方がいること、本当に素敵だなと思います。
「孤高」の連鎖を止める
海の居場所を突き止めるため淡島の元を訪ねた岳。
案内された場所に向かうと、そこには渋谷の姿。
海に対する渋谷の気持ちも明らかになりましたが、
海自身もまた、
渋谷に振り回された被害者というか。
徹底した“教育”によって海を怪物に育て、
「自分を鏡写ししているようでつらくなった」
「病気にさえならなければ」と
その行く末を見届けることからも降りようとしたというのは
一見すると
ものすごく“利己的で最悪なお師匠様”
ただ、
渋谷自身も自分の行く末(≒挑戦?)を
安心して託せる人物が欲しかったのかなぁとも思うので
憎めないキャラでしたね。
今の海や岳の様子を見ていると、
「孤高」の連鎖を始めたことは渋谷を責めたい気持ちですが、
遠巻きにはガクカイが出会うキッカケでもあるので目をつぶります。
もうひとつ渋谷から告げられた衝撃の事実。
それは、
「料理人としての朝倉海を決定的に終わらせたのはお前だ」
というもの。
渋谷から海へ
海から岳へ
「孤高」と「野望」が受け継がれていくように、
後継者を見つけた時点で
自分の引き際を見定めるようになるのかもしれません。
岳と海 念願の再会
渋谷との話を終え、海の居場所を突き止めた岳。
渋谷に教えてもらった場所に、海はいました。
「K」にいた頃よりも、
なんだか少しだけやわらかい表情だったのが印象的。
体調も安定しているとのことで、本当に良かった。
「K」とスタッフを、
海に託されたものを台無しにしてしまったことを謝る岳。
「…そうか」と怒ることもも責めることもしない海。
「お前ならやれると思ったんだ」と
こんなに短い言葉なのに、
海が心の底から岳を信じて任せたことが伝わってきて
グッときました。(このあたりですでにウルウルしてた)
海への想いを
ぎこちないながらも
きちんと言葉にして伝えようとする岳の姿にも潤む。
海が「K」を作った理由
それは「託すため」でした。
料理人として死を迎えても店やレシピは残る(8話)
岳やみんなが店をやっていてくれたら、
自分は「K」の中で生きていられる
というセリフもありましたが、
やはり海は自分の引き際を見定めて、
後継者になり得る岳を育て、
自分の役割は終わった と
これからの挑戦を託したのです。
料理人としての第一線を退き、
世界のシェフを支えることに満足している、と。
本当にそうなのかと問う岳。
これから海と一緒に作りたい料理がたくさんあると熱弁。
「お願いです。僕と一緒にこの料理を作ってください」
「海さんの物語は、僕が終わらせない」
もうね。泣きましたココ。ブワァです…(´;ω;`)
数学で挫折して途方に暮れていた岳を
「お前の物語は俺が終わらせない」と救った海
今度は岳が海を救う番。
海が終わらせなかった岳の物語が、
海の物語を再び動かす伏線とか胸アツすぎました…!
「…やろう」
海さん!おかえりなさい!!!
もうずっとペパイマヘしててほしい…!
主題歌 Re方程式のプチ考察
今回も第9話の内容をふまえて
主題歌『Re方程式』の歌詞のプチ考察やります!
せっかくなので、
これまで全然触れてこなかった部分にも挑戦。
変わったと思っていた
闇落ちした岳のセリフとリンクしましたね!
「僕はフェルマーになりたかった」
「海さんや広瀬君と同じように、孤高を究めて~」
…(孤高の側になれた)はずだった
余計なものを取り払い、
仲間を失い、
「孤高」への道を進む岳のセリフです。
岳が憧れた「孤高」の側の住人に
自分自身も仲間入りできた はずでした。
私の表現力の問題で上手く言い表せないのですが、
実際はそうじゃなかった。
岳は「孤高」の側ではいられません。
ん-、誰か!ヒントを!私の真理の扉はまだ開かない。
シリウスについて
“シリウス”の解釈は以前お話ししました。
もともと、
・シリウス=岳
・シリウス=海
どちらにも解釈できるなぁと思っていたのですが、
第9話を見ての個人的な意見としては
やっぱり シリウス=海 かな(゜-゜)
海と再会した岳がこんなことを言っていました。
僕は、
僕たちはそんな海さんに引っ張られて集まったんです
シリウスの近くには
ベテルギウスとプロキオンがあり、
この3つを結ぶと『冬の大三角』になります。
たとえば、
ベテルギウスやプロキオンに
布袋や蘭菜を当てはめることもできそうだな、とか。
もっと広い範囲で言えば、
シリウス(=おおいぬ座)の周りには、
オリオン座やふたご座、おうし座にぎょしゃ座といった
大きめの星座たちが集まっているのです。
なんだか
海のもとに集う「K」のメンバーっぽくないですか?
ちょっと拡大解釈しすぎですかね( ゚Д゚)(笑)
“てんたいしょう”に映った二つの星
味覚を失っていく海と
感覚で通じ合うことができる岳
反対に、
海もまた、
岳の感覚を理解できる数少ない人物です。
「海さんの感覚は僕が理解できる」
「味覚がなくても、感覚で通じ合えます」
「二人でいれば 完璧になれます」
まさにふたりは“点対称”になりました。
お互いがお互いを補完し合い、
完璧を目指します。
…さて、ここで。
少し前の星の話とやや重なるのですが、
点対称≒天体ショーだったりして…と思っています。
(空耳アワーかよ!とか思っても言わないでw)
歌詞(文字)では“点対称”と表記されていますが、
曲を聴くとどうも天体ショーのニュアンスを感じるんです。
シリウス然り、
『フェルマーの料理』には
各々が光るものを持つ実力者が勢ぞろいしているので、
そんな登場人物たちが描く群像劇を
空の世界になぞらえてあったりしたら素敵だな、とか。
パラボラとハイパーボラ
『Re方程式』と言えばあのキャッチーなフレーズ。
(シェキシェキシェキ・・・)
パラボラ=放物線
ハイパーボラ=双曲線 だそうです。
深海(暗闇)で悩むパラボラ(≒ひとりの放物線)が
ハイパーボラ(≒ふたりの双曲線)として
お互いの式をシェイキンするわけです。
(海「わかるように話せ」)
お互いに刺激し合って、
干渉…というより“共鳴”して、
あれこれ困難を乗り越えながら挑戦しようぜ!
みたいな解釈かなと第9話を見て思いました。
ハイパボラシェキシェキはいろんな人としてますが
メインテーマは“数学×料理”なので岳と海なはず
関連商品紹介
おわりに
とにかく。
…おかえり、海さん!
神=渋谷で決着するみたいですね。
神様への挑戦の前にもうひと波乱ありそうです。
来週で最終回なのが信じられない…。
すでに寂しい気持ちですが、
こんなに楽しませてもらえて幸せです。
最後はみんなで大団円を迎えられることを願って
来週の最終回を待ちます!
それでは、また来週!(∩´∀`)∩ゴチソウサマデシタ🍴
最後まで読んでいただきありがとうございました!
↓いいねボタン💖・Twitterフォロー等いただければ大変励みになります☆